ヘアメイクとメイク、その魔術性。
2008年4月11日 01:32:58
あと少しで本番を迎えるという今日は、
ヘアメイク&メイクの日。
木下恭子さんがいらして、
一人ひとり、丁寧に作ってくれました。
笑顔の素敵な彼女は、
いろんな道具を駆使し、
それぞれの役にあった、衣裳にあったものをデザインしていく。
種も仕掛けもない、
これが、本当のマジックだ。
仕上がってくるものを見ると、それは、まさに魔性を帯びた顔。
これぞ演劇という、魔術。
木下恭子さんの指先から発せられるその力は、
木下恭子さんの手のひらから紡ぎ出されるそれは、
マジック。
ヘアメイク、そしてメイクと、
数時間にわたるその仕事に、ほれぼれと見惚れ、
木下恭子さんは、にこにこと寿司をつまむ。
寿司をつまむその形而下の指先と、
同じ指が形而上を現出させることの驚異。
そんなことを考えながら、彼女を見続けた。
にこにこと笑いながらも、
笑っていない内奥を心地よく感じながら、
彼女を見ていた。
そして、専門家との会話にだけ感じられる、
対話の創造性に嬉しくなる。
そんなことを思いながら、彼女を見ていた。