●一人で読んだ5冊●
2008年5月9日 23:42:52
原稿用紙を前に万年筆をかまえる。
再びあの偉大な夜を経験できるだろうか。
そういえば、海を見た。
でも、それは夢だったのかもしれない。
明け方、名前を呼んだ。
どうしても、名前を呼びたくて、名前を呼んだ。
夜があけて、名前を呼びたくて、名前を呼んだ。
どうしても、名前を呼びたくて、名前を呼んだ。
自分以外を敵に回す覚悟が必要なのかもしれない。
世界を嫌悪しなければならないのかもしれない。
それは、相当なことだ。
自分以外を敵に、と言ったところで、
自分には、敵ってのがどんなものか、わからない。
世界を嫌悪するも、嫌悪するという感情を想像できない。
いや、知っているし、想像できるけれど、
そうだ、鈴木さんにもらった拳銃があるんだ。
錆び付いてはいない。
真夜中に油をさしていたから。
そうだ、テロリストになるんだった。
殺さねばならない人を殺すことがテロルなら、
生かさねばならない人を生かすこともテロル。
肉体への暴力がテロルなら、
精神への言葉もテロル。
肉体と精神を武器と言葉で暴圧することがテロルなら、
肉体と精神を武器と言葉で生かし続けることもテロル。
言葉で生かし続ける。
言葉で一生を生かし続ける。
明け方、名前を呼んだ。
どうしても、名前を呼びたくて、名前を呼んだ。