「どうして、稽古場にお菓子がいっぱいあるんですか?」と質問される
2008年7月25日 22:49:34
定刻に劇団員が集まってきて、まずは体をつくる。
入念に体をあたためつくっていく。
それを見ている。
すごいなあ、みんな。そう思いながら見ている。
たっぷりと時間をかけて。
本番の稽古が開始されるまでのこの時間。
見ているのが好きだ。
いろんなことを考える。
いろんな人に手紙を書いたりしている。
次の脚本に手を入れたりしている。
お菓子を食べたりしている。
自分にとってとても贅沢な時間。
あと2週間で幕が開く。
この日のお菓子は、「うなぎパイ」がメイン。
懐かしくも感じる味。
外に煙草をのみに行っている間に、劇団員の誰かが、
高木のチュッパチャプスにうなぎパイをくっつけた。
犯人が一人だとは限らない。
そして、今日、一本の芝居を観て来た。
舞台でしか表現できないことに挑戦の限りを尽くした作品。
難しい、といわれる作品だろう。
難しい。考えた。考えながら見た。考えれば考えるほど、
いろんな切り口が出てくる。
言葉をメインとした作品ではない。
肉体をメインとした、作品。
終演後、演出家の方を紹介していただいた。
右側だった。
感想をずうずうしくも言わせてもらった。
あながち間違った解釈ではなかったようだ。
けれども、違っていた。
演劇にしかできないことを見た夜、
ひどい頭痛がやってきた。
そうだ、質問を受けていたんだ。
「どうして、稽古場にお菓子がいっぱいあるんですか?」
劇団再生だから。
それが、答え。