日本という質量・・・3 『もう少し再軍備』

2006年7月29日 17:25:23

引き続き・・・

「日本と西ドイツの再軍備」
についての検討するよう指示された、ロイヤル長官は、
3ヵ月後にその回答を提出しました。

その回答。
「アメリカの人的資源の節約になるので
日本の軍隊を創設することが望ましい。
そのために、日本人が憲法を改定することが必要だ」

「アメリカの人的資源の節約」ってのは、
アメリカの本来の任務を
日本の軍隊に「肩代わり」させようってことですね。

これこそが「再軍備」論の本質といえます。

まあ、同じ人間(でもないか?)考えることは似ています。
楽したい!
(少なくとも自分は)
危険なことは嫌だ!
(他人だったらいいけど)
対岸の火事はきれい!
(・・・・・・・)

ね。

この回答には、もう一つの懸案事項が書かれていたんですね。
それは
「ポツダム宣言の破棄」!!!
ポツダム宣言は、
戦時中の1945年7月に、
米英中の3国が署名して(8月に入って、ソ連も署名しますが)
日本に突きつけた
「降伏勧告」

それには「日本の武装解除」が記されていました。
で、
まあ、アメリカの仕事の肩代わり作戦に
その一項が邪魔なので破棄してしまおう、と・・・・

アメリカは、終戦直後こそ連合国諸国に配慮し、
「連合国」という意味の「United Nations」を
「国際連合」という枠組みに改編するなど、
国際協調路線をとっていましたが、
この頃はもう(今のアメリカの本性ですが)
「国際協調」を捨て
「覇権主義」に走り始めています。

これが、48年5月。
日本国憲法の施行から1年です。
こんな感じでアメリカは
「日本再軍備計画」を始動させたのです。

映像は、刀を作っています。
刀は武器ではありません。
刀は、象徴です。
刀は、魂です。
刀は、忍耐と正しさです。

三島の激です。

「われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。
自衛隊が目覚める時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。
自衛隊が自ら目ざめることはなしに、
この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。
憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、
真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽くすこと以上に大いなる責務はない、と信じた。」