劇団再生のアリウス・イビはここだ!高次方程式の解とともにバブイルを制覇し、手を伸ばす
2008年11月13日 22:57:05
こうして、マシンの前に座り、高木ごっこ。
何かを書こうとすると、稽古のことしか書けない。
この舞台のことしか書けそうもない。
発熱する稽古場。唯一肩こりを感じない時間。
目の前で乱舞する劇団員の命。
そういえば、今日、劇団員の生活と命について一席ぶった。
その場の空気が重くなった。ただの形而下での出来事。
稽古をしている。
眼前で繰り広げられる命の一瞬で何もかも見えてしまう。
こんな感覚も初めてだ。
視線が向いていないところも見える。
背後さえ正確に見えている。
全部見えていることを処理する脳の速度が足らないことがあきらか。
一瞬の命の揺れも、小さな命の甘さも、命のあがきも、命の荒野も、
見える。なんだ、この感じは。ポンコツ脳みそがついていかない。
全部全部受け止めている。
受け止めて正確に処理している。
けれども、出力が間に合わない。
高木の標準出力は、言葉による発声が設定されている。
出力先が書かれたファイルを書き換えて、例えば、
原稿用紙に書く、とか、
外部出力に任せる、とかにすれば、
でも、それでは、とてもとても間に合わない。
一番早い出力方法が言葉による発声だから、標準出力にしてるんだ。
稽古場で受け止めた命を処理して、出力する。
エネルギを消費していく。
どんどんどんどん消費していく。
目に見えて失っていく。
見沢ママから送っていただいたお菓子。
劇団再生のアリウス・イビ、お菓子。
お菓子を食べてエネルギ充填。
発熱する稽古場。
発熱する稽古場。
高次方程式が渦巻く7分間、全員でその解をする。