餌をめがけて飛んでくるコトバ君は自由自在

2009年2月6日 00:20:30

写真

餌をいれてある冷蔵庫をあけると、
コトバ君、目を光らせる。

コトバ君の時間の速度を知りたい、と思う。
ぼくたち人間とは、違うはずだ。

彼にはどんな時間が流れているのか。

ここに座って、一行も一言半句も書けずに、けれども座る。
ここに座る。万年筆を持つ。
書けなくても持ち続けてみようと、思った。
前回は、書けなくなってペンをおいた。

今は、なぜか持ち続けてみようと、思っている。
ここに座り、万年筆をもつ。
書けなくても、持つ。
書けなくても、座る。
最悪の時間だ。
発熱と焦燥。恐怖と放擲。まったく最悪の時間だ。
いろんなことを考える。書けることを祈りながら、考える。
最初から読み直す。

読み直せば読み直すほどどうしたらいいのかわからなくなる。

ここに座る。
時間の中で、ぼくという特権を持つ。
コトバ君がそうであるように、ぼくはぼくの特権のさなかにいるはずだ。

コトバ君が、その自由を自由自在するように、
ぼくは、ぼくの自由を自由自在に。

そう思うけれども、一言も言葉がでてこないこのあきれ果てた時間。

両目を潰したいと思った。