見沢知廉という、或いは生き方なのか、それともそれは、名付けえぬ観念か
2009年4月19日 23:29:15
彼女に車を運転させて、夜中にも関わらず、ここに来たという。
野村秋介さんのお墓だ。
山の中にある。川の音が美しい、そこは、場所だ。
劇団員さとうまりこが整理した見沢さんの年譜を見ながら、
今日も、
彼を追う。
数ヶ月先の約束の日。
それは、演劇の公演という以上の約束された日。
『天皇ごっこ〜調律の帝国〜』
演劇だ。原作見沢知廉「調律の帝国」を舞台化する。
とはいえ、それは、演劇だ。
演劇でしか創ることのできないテーマの創出。
舞台でしか創ることができないもの。
そして、劇団再生でしか創ることのできない演劇だ。
昨日の稽古場で、その稽古にかかった。
創ろうとしている脚本に迷いはない。
創ろうとしている演劇に一切の迷いはない。
迷いがないことが、恐ろしい。
来週の稽古場では、また8月の阿佐ヶ谷を見据える。
見沢さんを、追う。
年譜を見ながら、
見沢さんの写真を見ながら、
彼の言葉を読みながら、稽古に備える。
真夜中、
今日も、彼を、追う。