見沢知廉原作『天皇ごっこ〜調律の帝国〜』その稽古にはいった
2009年6月20日 23:57:46
脚本が未完、とはいえ、稽古にはいった。
いつもの通りに本読みからスタート。
この作品のテーマを語り、舞台を創る上において必要な理念を話し、
幕が下りるまで忘れてはならないことを説明し、
本読みに入った。
自分が書いたものだけれども、
こうして他者の声で発声されるとまるで知らない世界のように感じる。
劇団員の声を聞きながら、眼前に見えに見えている画という画がフラッシュする。
本読みの前に話したこの舞台の全ては、
間違っていない。
確信する。
稽古が「始まった」
前方を! 前方を見なければならない。常に。
劇団員の真ん中に座り込んで、彼らの声を聞く。
明日からの怖れを見る。
この舞台における最大の焦点を彼らは理解したはずだ。
(生きろ)
と彼らの背中に声をかけた。