コトバに行ってくるよ、と言い、真夜中まで駆けずり回り
2009年6月25日 00:23:04
朝っぱらの豪雨の中に出かけて、用事を片付け、
喫茶店で頂いていた脚本に目を通し、感想をまとめ、
お昼か、と、まあお腹がすいているわけではない、と
コーヒーを追加で注文し、書きかけの原稿の続きを書き、
飽きたところで、友人の会社に顔を出す。
友人K氏がいた。いつものように、彼がいた。
彼が仕事の電話をしているところを写真に撮った。
撮ったけれども、この「高木ごっこ」
方々に差しさわりが大有りなので、掲載することができない。
その友人の会社で仕事をする。
ぼくの新しい仕事のサイトの構築。秘密の仕事。
友人K氏がデザインしたそこに、テキストをのせていく。
仕事なので、仕事量に対する報酬額を友人K氏と決めていく。
「まあ、そんくらいでいいんじゃない?」
「基本的に応相談だよね」
と、曖昧極まりない。それはそれ仕方ない。秘密の仕事だ。
テキストを書き終え、
過去の脚本に手を入れる。
最後まで手を入れたら、いい時間だ。友人の会社を出て、高田馬場へ。
映画監督の大浦信行さんと劇団員あべあゆみと打ち合わせ。
ほとんど、監督とぼくと二人で話してたんじゃないか。
映画の話、演劇の話、芸術の話、美の話、歴史、政治、観念、感覚。
これまでぼんやりと感じていたことを今日、確信する。
(同じ言葉をもっている。持ちすぎている)
監督の描こうとする世界とのあまりにも近い観念が、
ここにある。
大浦監督と始めてお会いした日を思い出す。
あの時、見沢知廉の表現について話したんだ。
そうだ、東中野の居酒屋。
「見沢知廉の演劇をやるんです。
3人の見沢知廉が出てくるんです。全員女性ですよ」
と、まだ脚本も何もないところで話をした。
そのときの監督の表情と言葉を覚えている。
そして、今日、そのときのその表情について、聞いてみた。
ぼくと同じだった。
同じ、観念だった。もちろん、使う言葉は違う。
違うけれども、同じだった。
話し続け、楽しい時間は過ぎに過ぎ、帰宅すると真夜中。
コトバにただいま、と声をかけると、
「にゃーにゃー」と餌をねだった。