コトバはいつものように自由に飛び、自在に遊び、お腹をすかせ、空をしている
2009年9月1日 16:49:03
最近、公演の記事や、写真なんかをアップし続けていたので、コトバの記事を書いてなかった。
とはいえ、特筆することはないと言えば、ない。
いつものように、コトバはコトバだ。
お腹をすかせれば、にゃーにゃー鳴いて、
疲れ果ててぼくが帰宅すると、頭をめがけてアタックしてくる。
コトバをケージに戻さずに電気を消し横になると、
やっぱり夜行性か、飛び回り歩き回る。
横になっているぼくの足指をくわえ、お腹の上にドスンと着地し、
髪の毛をつつきまわし、そのまま知らん顔していると、顔の上を歩く。
どんなに疲れていても、これじゃ眠れない。
健康第一
元気が第一
好きなように遊びなさい。おなかいっぱい食べなさい。
甘やかすだけ甘やかそう。健康第一。健康であればそれでいい
9月だな、と思った。
高木ごっこも今日で連続990日。あと10日で1000日。一つのノルマを達成する。
1000日を越えたらどうするかな、と考えてもいた。
全ての記事と写真を削除して、また一から始めるか、と。
それもまあ、潔い。気持ちいいだろう。そんな話をあちこちでした。
そんな話をした相手全員に反対された。
反対には反対の論理があるもんだな、と思った。
1000日を越えたら、どうするかな。
何もせず、こうして書き続けているかもしれないな。
1000日の微熱。確かに発熱の中、書いてきた。
毎日毎日書いてきた。写真を加工し、本を集計しながら書いてきた。
1000日の微熱が終わる。
一つの公演が終わり、たくさんの感想をいただいた。
ブログやHPにアップしてくれた方もいた。
一つの公演が終わり、と書いたけれども、本当は何も終わってはいない。
対外的に書いただけだ。次の絵が目の前にあり、その準備に取り掛かっている。
稽古は休むことなく続けられ、劇団員は止揚し続け、ぼくは原稿用紙を広げ、
万年筆に月夜を満たし、偉大な夜を待ち続け、あなたの名前を呼ぶ。
空に手を伸ばし、翼を持たないぼくたちが飛ぶことのできる方法を探し続けてきた2年間だ。
ぼくたちの空を手に入れた。いや、
空を手に入れようとしている。
次の舞台は、その証明だ。
誰も見たことのない空が阿佐ヶ谷の地下にその威容をあらわす。
ぼくたちの空。
たったの空。
たった空。
空に手を伸ばし、何もつかめないことを笑うものと言葉をかわすことはない。
コトバがそう言った。
ぼくたちの空。
たったの空。
たった空。