劇団再生のあるところ、そこが稽古場だ。

2009年9月26日 19:50:26

写真

合宿二日目。健康的に計画的に稽古漬けの時間を送っている。
みんな6時には起床し、散歩に出るものもあり、好きな時間をすごし、
7時過ぎには朝食のテーブルにつく。
三度三度きちんと食べる。バイキングで楽しい。

劇団再生のあるところ、そこが常に稽古場だ。
たまたまここは、富士の裾野。普段の稽古と何も変わらない。場所がいつもと違うだけ。
「愛鷹(あしたか)」と名付けられている、ログハウス。
40畳ほどの板敷きの会場。和室が付属し、シャワー設備が完備。目の前には富士山。
ここが三日間の稽古場。
ころすけ君がたてた計画通りに稽古は進む。
朝9時から、夜9時まで、食事の時間以外は、全て稽古に当てられる。

演出卓には、いつもどおりお菓子が山積みにされ、稽古が進む。

写真

贅沢な時間だ。なんて贅沢な時間。
演劇のことだけを考えている。みんなそうだ。
三日間の合宿。

稽古隊長、が居る。
総隊長は、ころすけ君(市川未来)。
俳優の肉体に関する隊長は、田中惠子。
声に関する隊長は、磯崎いなほ。
台本を持った稽古に関しては、あべあゆみ。

彼ら4人が責任をもって稽古を進める。今は、二日目の夜。
稽古も佳境だ。目の前では真剣そのものの俳優が、課題をこなしていく。
ぼくはそれを見ている。
隊長、という責任の重さを感じながら、それを見ている。

ここは劇団再生の稽古場だ。
誰かが何かを教えてくれるわけではない。演劇を教えられるはずがない。
何かを練習する場所ではない。練習は一人でしかできないはずだ。
ここは、稽古場だ。

ただ、ひたすらに稽古をする場所だ。
稽古の後は、ひたすらに食べる。笑いながらただ、食べる。

写真

消灯も早い。そりゃそうだ。
国立の青少年交流の家。11時には消灯だ。見回りがきたりする。
ぼくもおとなしく。
電気を消して、ナイトスタンドで読書。

稽古場では稽古が進んでいる。
ひたすらに稽古が進んでいる。

ぼくは、演出卓でコーヒーを飲んだり、あちこちに手紙を書いたり、
散歩をしたり、自由にのんびりをのんびりしている。

そして、次の舞台の美術の製作にかかった。
ゆーこちゃんが準備してくれたものにぼくが仕上げをしていく。
写真を見せられないのが残念だ。
こんな稽古場が欲しいね、とみなと話す。そりゃ欲しい。
のどから手が出るほど欲しい。ここに住んで、いつまでも稽古を続けていたい。
「そしたら、わたしが管理人をやる」ところすけ君が言った。