ダイジェスト映像を公開
2009年10月8日 20:47:58
『詞篇・レプリカ少女譚』と『天皇ごっこ〜調律の帝国〜』のダイジェスト映像を公開。
撮影と編集は、吉野邦彦さん。
いつも会場にひょうひょうとやってくる。そして、氏によって激しい映像が記録される。
いつも会場で静かにファインダを覗く。そして、氏によって激しい鼓動が記録される。
吉野邦彦、という、それもまた一つのアリバイであり、一つの証明であり、彼は、
いつも会場で静かに、内懐の激情をスイッチする。
吉野さんが撮影し、こうして編集されて、公開された。DVDの発売も間もなくだ。
『天皇ごっこ〜調律の帝国〜』
『詞篇・レプリカ少女譚』
【撮影・編集/吉野邦彦】
こうして見てみと、やっぱり懐かしい。
懐かしいな、と思う。そして、いろんなことを覚えているもんだな、と思う。
『詞篇・レプリカ少女譚』と、タイトルをつけた日を覚えている。
タイトルをつけた翌日に新宿で写真展を見たりした。肌寒い日だった。
たくさんの画がフラッシュし、ゴムの可能性をどこまでも拡張しようとしてたんだ。
文学が可視化されることを証明しようとしたんだ。可視化されなければならないと信じた。
『天皇ごっこ〜調律の帝国〜』もそうだ。
あれから随分と長い時間が過ぎた気がするけど、
何もかものいろんなことを思い出す。覚えている。脚本を書きながら、見沢さんを見、
見沢さんの感覚を我が物にし、見沢さんの言葉を自然に口の端に浮かべ、
毎月のお墓参りでそのことを話した。「見沢さん、ぼくは誰ですか」「あなたは誰ですか」
一本の脚本を書き始めた。
2週間あれば書き上げることができるだろう。破廉恥な画が見えている。
そして、やっぱり見沢さんが見えている。雨は、書いた。雨だけじゃだダメだ。
雨を作る空を攻撃せねば。雨の証明だけじゃ空はびくともしない。
劇団再生はこれから、「空」にアジテーターを送り込む。
10月か。煽動するにはいい季節だ。革命の10月。アジテーターは、立ち上がる。
一個師団にも勝る言葉という火器を見にまとい、彼らが飛び立つ。
目標は、空。
10月そして、11月、日本の秋、煽動の季節だ。