劇団員磯崎いなほが誕生日は稽古場
2009年11月3日 00:08:28
磯崎いなほの誕生日。それは、いつも劇団再生の稽古場。
劇団員の誕生日は、いつも稽古場だ、と「ハッピーバースディ」を歌いながら、思った。
何年だか前に一人の磯崎いなほが生まれてきて、
すったもんだと生きてきて、ああしてこうして生きてきて、てんやわんやで生きている。
そんなこと、しったこっちゃない。
ただ、こうして稽古場にやってきて、
劇団再生が生まれた時から、休まず続けられる稽古に、居る。
何年だか前に、秋葉原の居酒屋で、
「私は、左翼です」と言いきった彼女は、ナンバー「04」の劇団再生バッグを今、
持っている。
劇団員がこうして誕生日を迎える。稽古場で迎える。
稽古場で「ハッピーバースディ」を歌いながら、いつも思う。
出会った日を思い出したり、過ごした時間から抽出されるイメージをかみ締めたり、
交わした言葉の数々を歌の端にのぼせたり、
2年前真夏の稽古場「天皇ごっこ」、オフ日に彼女は一人稽古場で何を見ていたのだろう。
出会いや別れのあったこの数年の傷跡を一人交感する夜をどう眠るのだろう。
「魔窟」に潜む化け物を我知らず愛撫し続ける羅列される毎日をどう目覚めているだろう。
劇団再生ナンバー「04」
この日の稽古場には、森本薫氏。
彼のスキルや笑顔や客観に、劇団再生は、社会との一つの接点を確認する。
惜しみなく提供される「森本薫」というスキル。
それに対して劇団再生が提供できるのは、何か。
その森本薫氏からも、誕生日のプレゼント。
小さな包みからあらわれたのは、「劇団再生キーホルダー」。手作りだ。
友人K&K氏がデザインしたロゴが、忠実に彫り込まれている。
稽古場だから、誕生日がある。
劇団再生の稽古場だから、それが証明できる。