脚本を書いている
2009年11月28日 22:22:11
ひどい肩凝りに首のこり。
頭痛に吐き気、耐え難い不快感。
脚本を書いている。
書いてはいるけれども、それが脚本かどうか、
自分では全く自信がない。
とはいえ、脚本を書いている。
こつこつと一文字ずつ書いている。
画ばかりが巨大に増幅して、言葉が生まれない。
画を分解してそれをじっくりと見ながら、言葉を探すのだけれども、
分解されるどの部分もどの部分も、言語的な整合性がなく、
けれども俯瞰してみるとその部分の結合に有機的なつながりを感じる。
だからといって、有機的な言語が探し出され、
或は発見され、或は選択されることがない。
原稿用紙が埋められていく言葉は、支離滅裂の肉体だ。
肉体であるが故に、有機的感覚をかろうじて保ちえているだけで、
言語による何物かにそれらが結実されていく予感は、
まったくない。
と書くと身も蓋もないのだけれども、
実際その通りだ。
そうやって、感じたことのない衝動に身を任せながら
脚本を書いている。
先日上演された「空の起源〜天皇ごっこ〜」
そのラストシーン。
あのラストシーンが、これから始まる物語の導火線だったのだ、
と、
あらためて思った。