2010年3月27日 23:39:38
空に言葉の死骸が降り積もる。空は言葉の死体でいっぱいだ。
阿佐ヶ谷の地下に思い描いた通りの空を創った。
上も空、下も空、どこもかしこも言葉の空。
出力された言葉はその瞬間に死骸に横たわる。
出力される直前の刹那の沈黙が、一瞬の逡巡が、一息の呼吸が、常にぼくの言葉だ。
言葉は、出力された(正確に)その瞬間にその命を終え、空に横たわる。
言葉の死に体を見るしかないのか、出力される直前刹那を永遠に留め置くことはできないのか。
空は、言葉の死体でいっぱいだ。上も空、下も空、空の真ん中。思い描いた言葉の生き様死に様。空。
【撮影・平早勉】