機嫌が悪い、苛立ち激しい日もある

2010年5月30日 21:53:08

書いている脚本は、告白だ、と言ったこともある。
脚本を書くことをやめて、演劇を書いているんだ、と宣言したこともある。
全ての芸術は、予言でなければならない、と語った日もある。
その通りじゃないか。
俺の脚本は、常に告白であり、それは常に演劇を息吹いた。
一年前の脚本「調律の帝国」は、見沢知廉解釈のスタンダードになると言った。
その通りになっている。

罪と罰。

一言が欲しいんだ。

「そうだね」と。

一言が欲しいんだ。

「もういいから」と。

一言が欲しいんだ。

「おやすみ」と。

理解者か・・・

俺は、このまま罪を犯し続けるしかないのか。
俺は、いつまで罰を受けなければならないのか。

信じることに 理由はいらない

谷川俊太郎さん、その一言に何十年も賛意を示してきたけれど、
その賛意は、俺のただの望みだったのかもしれない。
今日、銀座の街角で、(違う)と叫んだ、俺がいた。

信じることにも理由がいるんだ。がむしゃらの俺だけの理由がいるんだ。
誰にも理解されないたった一人の理由がいるんだ。
その理由にしがみついてんだ。
その理由にしがみついてるしかないんだ。

信じることに 理由はいらない、か
谷川さん、本当にそう信じてこれを書いたのですか。
それならあなたは、超がつく楽天家か、予言者か、あるいは巨大な破壊者だ。
その何れでもないのならば、谷川さん、あなたは偽善者だ。

こんなに機嫌が悪い、こんなに全てに苛立つ日、それを楽しんでいる自分もいる。
俺は、このまま罪を犯し続けるしかないのか。
俺は、いつまで罰を受けなければならないのか。

演劇は止揚されなければならない。

たった一言が欲しいんだ。
その一言を言ってくれる理解者。

くそっ、面白いほど機嫌が悪い。