存在が不快だ

2010年12月19日 22:03:13

際限のない存在。

際限のない可能性は「あなた」という「実存すること」にたいして、
存在が持つ支配力という自殺から一切を奪ってしまうだろう。

不眠という状態をレヴィナスのように「何の目的もない覚醒状態」だとするならば、
「あなた」の毎日は、まさに不眠そのもではないか。

「あなた」は、不眠症患者ではないか。

匿名の覚醒に激しい不快を覚える。
匿名の時間に激しい苛立ちを覚える。

匿名の「あなた」と同じ画を観ることができるとは到底思えない。
際限のない存在。
存在が不快だ。

ぼくは、ぼくという「存在すること」の内部に圧倒的な匿名性でもって管理と支配と自由を建造する。
その圧倒的な匿名性におけるアイデンティティの能動がもたらす自同律のなんという快感。
その自同律の快感を得ることによってぼくはぼく自身に対してぼくを閉ざす。

完全に閉ざす。

一人か