着物デザイナの芝崎るみさんに描いていただいた
2011年10月2日 21:52:26
デニム着物の背中。
精一杯に広げた翼と薔薇。
薔薇に突き刺さっているのは、抜き身の刀と万年筆。
万年筆のペン先からは、「何か」が滴り落ちている。
広げられた右翼と左翼は、そのデザインが違う。
一枚一枚の羽根の形が違う。
日本刀は危険極まりない抜き身だ。
そして、ぼくの唯一の武器、万年筆。
吉原キモノスイッチでこの身に纏った。
纏ったら、体が笑った。体に、肉体に、力を得た感じがした。
翼を纏い、地下鉄に乗った。
これは、こんな地下を走るもんじゃねぇ。
空を飛ぶための着物なんだ。空を手に入れるための着物なんだ。
そのまま代官山「山羊に、聞く?」へ。
トークイベント。終わって、鈴木さんが興味津々にぼくの翼を見詰めた。
似合うかどうかなんて知ったこっちゃねぇ。
ぼくは翼が欲しかったんだ。