ここにたくさん書いておきたいことはあるのだ
2013年3月4日 23:07:52
あるのだが、その時間と労力がない
今日、無沙汰しているたくさんの友人・諸先輩に手紙を書き、投函した。
最後に書いた一通は、また宛先不明で戻ってくるだろう。
明日から始まる怒涛の一か月の準備を今日一日で済ませてしまおうと早起きした
早起きは苦ではない
下準備のために起きたのだが、サラリーマンが通勤する時間には、本を一冊読み終えた
止まっていた時計に電池を入れた
動き出した秒針が何を意味しているのか考え始めたら楽しくなって、朝食を食べそびれた
気を取り直し、午前中に映画を一本見てやろうと思った
「太陽がいっぱい」か「レーニン」か、悩んでいるうちに出かける時間
そうだ、怒涛の一か月を乗り切るために机を整理しようと思っていたんだった
未処理の書類やメモ、未決済の書類、散乱するスケッチ、崩れかけている本の山
一応どこに何が書かれ、どんな問題がひそみ、資料の一文がどこにあるのか、
頭の中には整理されてはいるのだが、この散乱した様が視覚情報で処理されると
混乱、と出力される。それがストレスだ。だから、整理した方がいいのだが、
頭の中には整理されている
体のご機嫌をうかがってみる
あちこちに不調があるようだ。あるようだが、一か月くらいはもってくれるだろう
読んだ本の整理もしておきたい
書くべき原稿の下準備もしておきたい
その前に仕事の本を取り急ぎ全部読み終えておきたい
目の奥の鈍痛
軽い頭痛
面倒な微熱
まずの目標は、4月6日
これらの仕事の頂点は、そこだ
4月6日、稽古初日
ぼくは、そこで何を語るだろう
どんな脚本を提示しているだろう
実は、この声で、ぼくの言葉で、音声として、彼らに話しておきたいことがたくさんある
そんな舞台なんだ
最後に書いた友人への手紙
数日後には、あて先不明で戻ってくるだろう
生きてるのか死んでるのか
長い友人
最後にあった姿は、彼の後姿
中野駅前
もう20年以上が過ぎたがどうしてもあの一日を処理することができない
「やあ、元気か
どうしてる
俺は相変わらずだ」
そんな手紙を書いた、気がする
住所は、同じ、中野区内
動き出した時計の秒針もあの一日を正確に処理することはできないようだ
腹が立つほど冷静に時を刻む
この高木ごっこに正確に書いておきたいことがあるんだ