2013年4月16日 22:03:29

これまでと同じような場所で、
これまでと同じような時間帯で、
これまでと同じような頻度で稽古が重なっている。

同じような感じなんだが、どうにもなぜだか全然違う。

作品に対する思いや取組も同じようなものなのだが、どうにも違う。
久しぶりに書き下しているからなのか、
それとも、作品に対する自分の場所が変わったのか、
或いは、それらとの関係が一新されたのか。

稽古場で思うのだ。

やっぱりぼくは言葉と闘ってきたのだと。
そして、この作品においてぼくと言葉との闘いに一つの条約が結ばれそうだと。
それは、安全保障条約なのか、
平和条約なのか、不平等条約なのか、不可侵条約なのか、
どんな条約が結ばれるかわからないけれども、闘い続けてきたこれまでの時間に

一つの読点を打つことになりそうだ。
そんな気がしている。そんな気がしているから、これまでと何かが違うと感じるのか。

何にせよ、ぼくはぼくの画を知ってる。
ここにある画をどう眺めても疑いようがない。

このまま疑義を唱えずに走ると、とんでもないことになりそうだな、と思うが、
それはそれだ。きっとそれでいいのだ。
物語が始まって終わるのは物語の世界だけ。
ぼくたちはいつもとんでもない出来事の真っただ中に墜ちているのではないか。