会期三日目、一週間前から読書代行の依頼が入ってきたり、原稿の依頼を受けたり、校正とか資料探しとか、
2013年5月12日 03:14:54
そういえば、前にもこんなことがあった
作品発表の会期中にあれやこれやと外部からの接触が重なった
どっちにしろ、時間的にどうしてもとりかかれない
どの依頼にも「終わってから」と返事をしているのだが
それが幾つも積み重なり、目の前が暗くなる
会期三日目、27時
DVDプレイヤに「太陽がいっぱい」をセットする
あのテーマ曲が流れ、ゆっくりと心が静まっていくのがわかる
睡眠不足なのはわかっている
会期終了後にどっと疲れが爆発し
幾日も幾日も立ち上がれなくなることもわかっている
分かっていはいるが、
ぼくは、肉体を失う事と心を失う事を問われた時には、
肉体の喪失を選択してきた
今もそうだ
それが手に入るなら
この腕一本くれてやる
「太陽がいっぱい」を見ながら
鈴木さんからやってきた「あれ」を手にする
なぜ鈴木さんが「これ」をぼくに
その理由がはっきりとわかる
わかるが言えるようなことではない
言えないのだから「わからない」と言う
この腕一本くれてやる
「太陽がいっぱい」もラストシーンにかかる場面だ
何度観ても素晴らしい
終わったら、一曲、何かを聴こうか
また「俺の声」がかかるとも思えないが
だが、しかし
だが、しかし