ぼくの出来事をぼくが回収することは決してできない
2013年12月23日 02:29:52
真夜中
コトバをケージに戻し、一人
今日のぼくをようやく回収できる時間なのだが、はたと思った
不可能なのだ
ぼくが、ぼくの出来事を正確に回収することは
それは、ぼくの死をぼくの現在において決して回収できないのと同じ確度でそうなのだ
けれども、ぼくは、この真夜中にぼく自身を振りほどくことができない
できない以上、向き合わなければならないのだ
回収できなかった今日のひとかけらと
光自身は光が消えることでしか存在を証明できない
あるいは、
こう言い切ってもいいかもしれない
光は消えることでしか存在できない
なるほど、きれいだ
ぼくという証明を他者という要素を完全に排除して行うとする
言い換えれば、
ぼく自身でぼくの証明をせよ、という命題
ぼくが光であるならば、ぼくの消滅がぼくの存在を証明するだろう
だが、
ぼくが真の闇だとしたら、ぼくの発生がぼくの存在を証明するのだろうか
違うか
逆は、違うな
こうして、ぼくは真夜中に回収しきれなかった今日のひとかけらにとどめをさす
こうして、ぼくの真夜中にこぼれ落ちた今日の一片を手に乗せる
ころころと手の上で今日のかけらがはしゃぎまわる