稽古が始まる
2014年4月14日 23:55:37
楽しみなのかそうじゃないのか
自分でもよくわからない
これまで何回となく経験してきた例えば稽古の初日という出来事
ぼくはきっといつものように君たちをぼくのものとし
君たちだけが唯一、その作品に近づくことを許されるのだ
セリフがどうしたこうした
立ち位置がああだこうだ
役作りがなんだの感情がこうだの音楽がああだこうだで
うんたらかんたらでと、そんなことはこの作品では一切関係もなく
問題とされない
そんなことが問題とされるような作品はこれまで創っては来なかったのだが
この作品はその概念の一つの到達点なのだろうと思う
何故か
それは今の時点で全部できているのに
ぼく自身がなんにもわかっていないからだ
きっと、だから、君たちへの要求は、言葉少ないが故の完成された要求となるはずだ
稽古が始まるんだな