『百年の孤独』を読みふけった17歳の夏。ぼくは、言葉と音楽だった。
2014年4月18日 23:06:12
はっきりと覚えているもんだな
あの夏
17歳の夏の日
『百年の孤独』を何度も読み返したあの夏
ぼくが産まれた年に出版されたと知るや
思春期にありがちな妙な思い入れを強くして
ぼくは「コマンド」に憧れ、なにやら鬱々とした性衝動に対して想像を逞しくし
寺山さんの「さらば箱舟」をどうしても見たくて、家出をしたあの夏の日
インターネットなんかないあの時代にどうやって情報を手に入れたのだろうか
『百年の孤独』と『さらば箱舟』
当時、幾人もの人と文通をしていたんだった
東京の人、アメリカの人、九州の人
そういったところからの情報だったような気がする
或いは、アマチュア無線を通じての情報だったか
いずれにせよ『百年の孤独』を読みふけったあの夏の日の17歳
今から30年も前の話だ
そう、あれから30年
作者のガルシア・マルケスが死んだ