また、ここにいる

2008年2月21日 22:13:11

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劇団再生の次の公演、
『天皇ごっこ〜思想ちゃんと病ちゃんと〜』
稽古期間に入っている。

また、ここにいる。

劇団員全員で体を作り、
喉を作り、
声を作り、

と書くと特別なことだと思えるかもしれないけれど、
俳優ならば当たり前のこと。

また、ここにいる。

仕上がっていない脚本。
ラストシーンとそれを迎えるための場面を残すのみ。
が、思うところがあり、
はたと、筆が止まった、まま。

今日、ピアノを弾こうと思った。
ピアノを弾いた。

稽古の初日は、
全員で本を読む。
配役された役を読む。

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一行も書けない日が続いている。
雑文はいくらでも書ける。
他の原稿はいくらでも書ける。
脚本だけが書けない。

またここにいる。
でたらめのピアノを弾いた。
懐かしいメロディを弾いた。
くわえ煙草で。

初日の稽古から、次の稽古まで一週間。
この一週間で、
みんな台詞を覚えてくるだろう。
当然の顔をして、台詞を覚えてくるだろう。

また、ここにいる。

稽古は、すぐに立ち稽古。
言葉がストレートに伝わる。
余計な修飾詞がいらない。

言葉が伝わる。

少し爪が伸びていたか、
鍵盤の上に爪の当たる音。
不意にドビュッシーを弾きたいと思った。

鈴木邦男さんから、
読んでもよい、と許可された本が届いた。
全14巻。