2008年8月1日 21:29:16

鈴木さんから送られてきた『月間TIMES』。
今月もわくわくしながら読んだ。

結局、読むか、書くか、死ぬかしかないじゃないか。

いつの間にか夜が忍んできた。
この部屋にそっと。
電灯をつけるタイミングを失い、ままよ、暗闇に『LEON』

7月末までに読了した本は、284冊。
自分では、はじめて体験するペース。
鈴木さんは、毎年こんな速度で本を読んできたのか。

パソコンを立ち上げると、ぼんやりと手元が明るくなる。
2台のモニタの光量は、不躾な夜を席巻できるほどの力をもたない。
人口の光にそんなことができるわけがない。
本になりたい。本だけにはなりたくない。

生きるも死ぬもない、ただ本があるだけ。
それにしても、今日の夜の戦術は見事だった。驚異の戦術。
部屋が、

いつの間にか夜。いつの間にか。
昼から夜へのクロスフェード。
どんなに凄い照明家もこの夜への変化を表現することはできないだろう。
こんなに美しいシーン変化を再再現する照明家はいないだろう。

今日の夜の戦術にかなうのは、言葉だけだ。

言葉だけが、この夜を再再現できるのだ。
光ではない。暗闇でもない。自然でもない。人間の想像力でもない。言葉だけが再再現できる、驚くべき戦術。

鈴木さんは今も本を読んでいるだろう。

パソコンの画面とその1m先に流れる『LEON』
二つの光が、夜に我をはる。

やっぱり、読むか、書くか、死ぬかしかないじゃないか。
鈴木さんから送られてきた『月刊TIMES』
三島由紀夫の呟く夜。

目を潰してしまいたい。と、夜が言った。

柳田国男を読んでいると、鈴木さんから、新著『愛国の昭和』が届いた。