じべ。さんの「月刊お気楽鑑賞記」

2009年9月20日 22:26:19

じべ。という方がいます。
年間400本近い芝居を観、映画を観、コンサートに行き、
そのあちこちで美味しい物を食べ、にこにこしている方。
そのじべ。さんのHPは、演劇界では有名で多分膨大なアクセスでしょう。

先日の公演『天皇ごっこ〜調律の帝国〜』もご覧になられ、
その際、顔出しOK! の許可を頂いたのでここで紹介。
彼がじべ。さん。

写真

じべ。さんが先日の公演を8月の特選素材に。

『月刊お気楽鑑賞記』

これを見てとても嬉しく、
批評家やプロの演劇人の評価よりも嬉しく、
身銭をきって年間400本もの芝居に足を運ばれるじべ。さんのお目にかなった、
それが嬉しく、

それは、例えば招待や義理で会場に来られ、
作品に対する批評家らしい言葉を頂くことよりも実は嬉しく、

それがなんでかな、と考えた。
でも、考えるまでもなかった。
じべ。さんの目だ。考えるまでもない。彼の目だ。

じべ。さんが会場に来られると楽しく話す。打ち上げの席で感想を聞いたりもする。
本当の感想をいただける。それが嬉しい。
どんなに言葉を交わしても、仲良くなっても、作品に対する評価は別だ、と。

いつも笑顔で言われる。
「劇団再生の芝居は、観劇初心者には・・・」
そんなじべ。さんは、先日の公演には予習をして挑まれている。
「こりっち」というサイトでも公演の感想をアップされている。

『新右翼活動家でスパイ粛清事件により投獄され
獄中で小説を執筆した見沢知廉を描いたシリーズの最新作、

恒例のプレ・パフォーマンス・トークと wikipedia による予習に加えて、
ここまでに3作品(+短編1作)を観て手口(笑)がわかっていることもありスンナリと呑み込む。

ストーリーを紡ぐのではなく、
原作(未読)や原作と共通するドストエフスキーの「死の家の記録」
(←これはプレ・パフォーマンス・トークで知った)の部分部分を読み上げたりする
コラージュなども用いて、
母との濃密な関係も含めた見沢自身の内面まで表現しようというスタイル、

それは複数のテーマやモチーフが表れては消え再現されたり
同時に奏されたりしながら1つの大きな流れを作って行く交響曲のツクリにも似て、
「あぁ、そういうことかぁ!」と。

スパイ粛清の際に着ていたという皮ジャン(本物)を着た人物が
次々に見沢となる手法(ラストでそれを総括する部分まである)とか、
時には監獄、時には胎内回帰の象徴のように見える装置、
劇団員総出で書き綴った(!)という小道具(しかも消え物ですぜ)など
「そう来ましたかぁ」なアイデアもあって
観応えも十分、

やっぱり芝居ならではの表現ってイイなぁ。』

小劇場から商業演劇まで年間400本近い芝居を観る、
これまで膨大な舞台を観てきた。
それは、一体どんな目だろう。と、じべ。さんの目を思う。

じべ。さんの『ネタふり亭日記』
『月刊レビュー』

HPも膨大な数のデータが格納され、ぼくもよく利用している。

また劇団再生の公演会場で話し、
ぼくはやっぱり少し緊張して彼の目を見る。