舞台が写真になる、その瞬間の上下の動きは考えるに値する
2008年4月21日 23:49:21
写真家・平早勉氏が先日の公演をフィルムに。
その作品を頂いた。
しっかりと紙に焼き付けられた10数枚の舞台写真。
躍動感と完全なライブ感が、再現されている。
それ以外に、公演の記録は、ない。
ビデオも撮ってはいない。
演劇は、記録されるものではない、という一つの指標があるには、ある。
演劇は、創られて、無造作に過ぎてゆくだけの芸術。
それは、確かに無造作に過ぎてゆく。
創り手の思いがどんなにそこに在っても、過ぎていく。
その作品がどんなに素晴らしいものであっても、目の前から
どんどん過ぎてゆく。
きれいさっぱり過ぎてゆく。
観客の目の前で、始まって、終わる、それだけのもの。
そして、写真という、また一つの芸術。
時間を止め、過ぎ去ってゆく何かを、留めおくための、何か。
何か、とは、何か。
何かとは、何か。