高木ごっこ・・・499-95『ふくろう以外にも友達がいる』

2008年10月14日 22:57:38

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鈴木さんに「ふくろうしか友達がいない」と言われ、
軽いショックをずっと引き摺ってきた。
だけど、周りを見回せば友達がいた。古い友達。
もう20年もの付き合いだ。今も目の前にいる。

脚本の直しをしている。
朝起きた時に不意に見えた一枚の画。
それは、確かにこの舞台の画だ。ワンシーンだ。音と光と俳優。
言葉だけが見えなかった。

外出しているときにもその一枚の画が頭から離れなかった。
そのシーンは、以前から見えていた画だ。その画が有機分裂した今回の画。
確かに分裂と融合を繰り返した結果の厚く塗られた画だ。

雨に濡れ、帰宅して、シャワーを浴びて、机についた。
友達が目の前にやってきた。

自分は、彼らを総称して、『私語する死霊たち』と呼ぶ。
彼らは、よく『ここ』にやってくる。きまって夜だ。
そして、自分には良くわからない話を一方的にして、帰っていく。

彼らは、
「宇宙の果てに関する限りなく正しい推論」を持っている。
「私が私だと証明する限りなく正しい方法」を知っている。
「記号の発生に立ち会ったおもしろい挿話」を覚えている。

そんな友達と夜毎話し、脚本を書く。