二人、誕生日。

2008年10月30日 01:11:38

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劇団員磯崎いなほと、友人辻慎之介くん。
生まれ年は、確か違う。
性別も違う。身長も違う。
仕事も住んでいるところも、生まれた場所も違う。
全部何もかも違う。
けれど、二人とも生きている。それはおんなじ。

一人だけ富士宮焼きそばを食べられない夢を見た。

稽古場で誕生日のケーキを食べた。
明日、辻慎之介くんにはプレゼントを渡そう。
二度と手に入らない逸品。
欲しくても買うことのできない逸品。
手放すのが惜しいと思ってしまう逸品。
辻慎之介くんは、喜ぶだろうか。

海老名サービスエリアで劇団員みんなが富士宮焼きそばを食べてるのに、
自分はなぜか食べられなかった。
富士宮焼きそばが気になって仕方ない。
富士宮焼きそば情報が欲しくて、劇団員のあべあゆみにメールした。

とんでもない逸品プレゼント。
辻慎之介くんが喜ぼうが嫌がろうが、ここは一つ心意気。
新聞紙にでも包んで持っていこう。

さて、真夜中。

方々にメールした。
2通の手紙を書いた。
コトバのケージを掃除した。
同志H氏と漢籍の話をして、楽しくなった。
「漢文を白文で読めるようになるか」と。
そんな時間はない。分かっている。漢文を読む前に、英語だ、ロシア語だ。
その前に、まともに日本語だ。
福沢諭吉や吉田松陰の能力を氏と論ずる。楽しい数分。

真夜中。二人の誕生日は終わった。
終わったけれども、二人は生きているだろう。
もしかしたら、今は死んでいるかもしれない。それは分からない。
二人共に明日会う予定だ。
明日会えれば、今は生きているということ。

この生死の誤差が優しさなんじゃないだろうか、と思う。
彼らとの誤差は、数日。誤差の多い人で一年から二年か。
その誤差が演劇を創っていく。

プレゼントの準備をしよう。
明日の稽古の準備をしよう。

今日の次に明日があるなんて、冗談じゃない。
明日なんかあるか。
ただ、生きている人がいるだけだ。

富士宮焼きそばを食べられる日はいつか。