言葉五首、そして

2009年12月13日 01:34:39

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大浦信行監督『たった一人の革命〜天皇ごっこ〜』
見沢さんの映画が撮影されていく。
監督の目に見える画とカメラマン辻さんが彫り込んでいく画。
先日もロケが行われた。

たった空たったの空に身を沈め 言葉に抱かれ言葉に殺され

冷めやらぬ言葉の熱に「ここに居る」 一人で生きたと鏡をのぞく

どうすれば今ここに来るかぼくの言葉 握力の限り力の限り

一つ問う空ばかりが香る夜 言葉にとって我は何かと

呼び寄せたぼくの言葉に恐怖して 1000回書けば1000回呼べば

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12月。冬の河原。吹きさらしの河原。
遠くから野球の試合の音や、運動会の音が風にのってくる。
午後からの雨予報。
天気をものともせずに撮影が行われていく。

それにしても手帳だ。
今日も書店をのぞいたら、手帳が並んでいた。
んー
んー
んー
とそれらを手にとってみる。
手帳を持つことは、敗北を意味しないだろうか。

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雨と寒さの中、スタッフがその熱を発しながらのロケ。
劇団員あべあゆみが撮影されていく。
どれほどの画が記録されてきただろう。膨大な量だ。長大な時間だ。
あれだけの画をどう編集していくのだろう。
監督を見ながら、映画を撮りたいな、と思った。

太宰、芥川、壇、透谷、有島、火野、三島、川端、見沢と
自殺者の群れが枕元に我を張る。

あと一首、あと一行、あと一言をと足を踏ん張る。
ぼくに寄り添うぼくが手に入れたぼくだけの言葉。
ぼくと、その言葉しか、その言葉を知ることはないぼくの言葉。
ここに来い、今日もここに来い、と力の限り引き寄せてみる。

ここに来い、ここに来い、と。