歌うだけの力はあるか

2010年6月10日 17:12:21

手に入れた言葉を汚しいとおしむ その柔肌に赤き印で

この痛みに語りかけるも返事なし 言葉の無力だが言葉しか

風のない花を予感す水芭蕉 あの白はめぐる今年もめぐる

一幅のガンジスの画が時を止め その男は何を見詰める

闇に病み不安と痛みに窓を開け 携帯を握り送信を押せず

足を止めぽつんとひとつ蓮の花 お前にとってその沼は何だ

オギジソウ見つけ駆け寄る躍動に 嬉々の手広げわささと触れる