よちよちと年をとり、白髪が増えたね、と言われる

2010年7月14日 18:26:40

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そういえば、先日誕生日を迎えた。
お祝いの言葉をいただいたり、写真のようにプレゼントを頂いたりもした。

劇団員の田上雄理が目の疲れをとるやつをくれた。
最近のお気に入りだ。驚くほどすっきりとする。
以前、劇団員田中惠子が使ってみて、とくれたことがある。
それがなんとも心地良かった。
目に当てるとじんわりとあたたかい。アロマの香りに10分間。
10分後にはびっくりするくらい、目の奥がやわらいでいる。
仕事の合間にベッドにひっくり返り、10分間。

その10分間は、それまでに書いていたものを反芻したり、
次の一行を考えたり、大きな着想に遊んだり、とても贅沢な時間になる。

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そして、今では休まずに稽古場に来られる森本薫氏。
ぼくは、彼が何者か、その正体を、実は、知らない。
何をして生きているのか、どうやってバランスをとっているのか、
その凶刃を振り下ろす先はどこか、実は、知らない。

職業さえ、定かではない。泥棒や空き巣の類ではないだろう。
その体は目立ちすぎる。経済犯か或いはハイパークライムを企む者か、
なんにせよ、非合法か・・・、とも思わせるが、実のところどうだかわからない。
現在、森本薫氏と極秘プロジェクトを進めている。
ぼくと彼しか知らないプロジェクトだ。

その彼が、先日の誕生日にプレゼントをくれた。
ぼくの愛車、スーパーカブ。

いつの間にかこんな年か。
何をやってきたんだ、と思いもするが、いかんせん毎日が楽しい。
毎日毎日の一人遊び。
今まで以上に妄想を喰いながら、溢れ続ける物語をつなぎとめようと書きに書く。
上演されようがされまいが知ったことか。
書かずにいられない、書かなきゃ流れ落ちてしまうだけだ。

ぼくだけの言葉を手に入れてから一年。
書くべき事がはっきりとした。
全ての作家は処女作に戻ると言われる。同時に、処女作を越えることはできないとも。
冗談じゃねぇ。
例えば、その論旨が、「恥」という一点において、と言うならば、
或いは同意するかもしれないけれど、

戻ってたまるか。超えずにどうするんだ。
螺旋が螺旋を呼ぶ論理的妄想。止揚されるべきステージは「常に」用意され、
書くべき事ははっきりしている。

ぼくは、ぼくだけの言葉を持って、
その一行を書くまでだ。
「高木さん、白髪が増えたね」と言われる。そりゃそうだ。
肉体は、確実に破滅へと向かっている。肉体の死なんかくそくらえ。

ぼくは、ぼくだけの言葉を手に入れた。