真面目に読書しなさい、と自分を叱った

2010年11月5日 14:59:48

今のぼくがあるのは、読書をしてきたからだ。
本が今の自分を作ったんだ、と
不意に思い当たった。

思い当たってそれに反証しようと試みたが、うまくいかなかった。

たくさんの本が、今のぼくを作った。
大きかったのは、20代の10年間に読んだ3000冊だ。

そして、鈴木邦男さんに叱咤されながら挑戦している『全集』読みだ。

でも、ここ数か月、さぼっていた。
軽くて読みやすい現代の本ばかり読んでいた。
ヴィクトリカにうつつを抜かしていた。
万能鑑定士と遊んでいた。
これじゃダメじゃないか。

堕落していた。
完全に堕落していた。

ふやけた頭にパンチ一発。
積み上げている未読の全集を睨み付け、敵意をむき出しにしてみた。
一冊取り上げ、読み始めた。

読み始めるとやっぱり面白い。
ふやけた頭に覚醒の信号が走り回る。
そうだ、この快楽だ。この快感だ。肉欲なんて足元にも及ばない痛烈な快楽。

エクスタシの絶頂を感じながら、一冊を読み終えた。
次だ。

次だ。

次だ。

全集を持ってこい。

自分を叱りつけた一日。