ユカタラブツアーin神戸
2011年7月19日 13:35:20
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『RumiRock in 神戸』
台風がすぐそこに接近しているとの情報を聞きながら、神戸。
黒蛍を着て行った。
「間近で見たらすごい着物、ってどんなのですか?」と聞かれていたので、
間近で見られるように、着て行った。夏用、というか盛夏用というか。それはそれは涼しい。
移動中の電車や飛行機の中では、寒いくらいだった。
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受付には、たくさんの写真が並べられていた。モデルさんが着た『RumiRock』
その写真群の一隅に、不思議なカードがあった。(タロットカード?)
芝崎るみさんが、「ひいて」と言うので、三枚ひいた。
お手製の占いカードらしい。これまでの実績では、案外当たっているらしい。
ぼくの過去は、暴力とバイオレンス。そして、未来は、ポエムとメランコリック。
当たってるのか?
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会場には、芝崎るみさんがいた。
セッティングができていた。きれいに飾り付けられた反物。並べられた彼女の画。
日本を予言するデザインの数々。整然と並んだその景色。なるほど、変化と予言の行進だ。
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神戸・三宮のど真ん中。台風接近中。外気温34度。三連休。
RumiRockが神戸にいた。数々の予言と変化をその天性とするデザインが、神戸に並んだ。
街行くおしゃれな人々、遠い国の戦争。政争と空虚。明日と言う語の悲しさ。
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この「高木ごっこ」でもこれまでたくさんの記事を書いてきたが、
https://takagigokko.com/view.php?blog_news_no=1925
https://takagigokko.com/view.php?blog_news_no=2033
https://takagigokko.com/view.php?blog_news_no=2074
https://takagigokko.com/view.php?blog_news_no=2097
伝わらないことがあるんだ。手に取って、その温もりや柔らかさ、重さや手触り。
それは、人間でも同じだもんな、と思う。
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先日の記事。
節電に一役?今年の夏はクールな「手ぬぐい」で乗り切ろう!〜エヴァンゲリヲン×RumiRock〜
そのエヴァンゲリヲンも並んでいる。これらのエヴァンゲリヲンを目当てにお越しになるお客様も多い。
さすがに目をひく。
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エヴァンゲリヲン浴衣を纏われているお客様。
きっちりと着られると、驚くほどかわいい。みんなカメラを持ち出して、会場が一気に写真撮影会場と化した。
「おお、かわいい!」「ちょっとこっちに目線を!」「左手を、こう!」
エヴァンゲリヲンを着られた女性は、臆することなくそれらの注文に応じる。
その彼女は、人が変わったように、表情も仕草も動きも、「かわいく」なった。
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これは、百合。デニムの着物に、芝崎るみさんが会場で手書きしたもの。
そういえば、ぼくのデニム着物も、手書き発注している。ぼくの着物には、何が描かれてくるだろうか。
楽しみと言えば楽しみだが、怖いと言えば、怖い。芝崎さんは何を描くつもりだろうか。
何が描かれるにせよ、ぼくはそれを纏うだろう。
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全国を飛び回っている鈴木邦男さんが、会場に入られた。
あまりの多忙と足の負傷でよろよろと入ってこられたが、会場に入るなり、
並べられた反物に釘づけ。一枚一枚、その反物の前で立ち止まり、芝崎さんに説明を求める。
メモを取りながら、真剣なまなざしで反物を分析している。
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対談だ。『鈴木邦男×芝崎るみ×高木尋士』
演題は、『日本の未来』
綿密な打ち合わせは、当然、ない。相手は、鈴木さんだ。話がどこに行くかわからない。
と、思っていたら、そうでもなかった。
1時間半。きっちりと話した。深化こそすれ、ぶれることなく、三人がその限りを尽くした。
いい対談だ。なかなかあんな対談はできないだろう。
鈴木さんもそう思ったのか、「テープ起こして、どこかに発表しよう!」と。
いずれ、どこかで発表されるはずだ。
ユカタラブツアー in 神戸。台風接近。雨が落ちてきていた。
お客様が三々五々帰路につかれる。ぼくも会場をあとにした。
鈴木さんはお客さんをつれて喫茶店に向かった。
インターネットで見ることと、実際に手に触れること。そのあまりの違い。
着物の豊かさ。美しさ。纏うことの知的で贅沢な生活。変化と予言。次の一歩。
いろんな言葉が渦巻いている。
また神戸で開催されるだろう。そして、日本全国で開催されるだろう。
いずれワールドツアーにも回るだろう。一枚の着物が「何か」を変えることの証明をするだろう。