夢ばかり見て、だんだん現実と夢の境が曖昧になってくる

2012年2月14日 21:29:21

そんな夢だった。
正確には、

夢を見ているぼくのことを書いているぼくの夢を見ながら、
それが夢だと気づきながら、どこからが現実かを考えている夢。

それを見ている時には、案外クリアにその状況を理解していたけれど、
こうして目覚めてしまうと、ぼんやりと曖昧。
書いているのは小説のようだった。

先日、友人のライブを観た。
渋谷サイクロン。久しぶりに渋谷を歩いた。
友人とは、20年来の付き合いだ。
出会ったころと何も変わっていない友人。
ステージの上でギターを弾く彼は、楽しそうだった。

対バンもかっこ良かった。
ぼくと同年代のロッカーたち。
MC、

「昔は、ライブの楽屋ではこわい兄さんたちが、
ジャック・ダニエルズをラッパ飲みして、そのままステージにあがってた。
今日の楽屋は、健康話ばっかりだ。
太っただの、痩せただの、あそこが痛い、ここがい痛いと」

そのMCに笑った。他人事ではなく、笑った。
そして、彼は、続けた。

「生きようぜ。生き残ろうぜ」と。

40も半ばのロッカーたちは、余裕綽々に歌い、奏で、叩き、叫んだ。
20年も同じメンバーでやっているバンドがいた。
そのアンサンブルの高さ。完成度の高さ。その余裕の豊かさ。
メッセージの洗練さ。どれをとっても高いグレードを指した。

もちろん、ステージに立つ以上、
一定以上の技術を身に付けていることは、最低の礼儀だ。
それは、音楽でも「演劇」でも同じだ。
だから、「上手い!」というのは、褒め言葉でもなんでもない。
当たり前のことをやって褒められても困惑するだけだ。

とはいえだ、「上手い!」と思った。
もちろん、それを本人に言うようなことはしないが。

そういえば、ぼくも昔は音楽を志した。
ピアノを弾いたり、ギターを弾いたり、バンドを組んだり、
一人で歌ったり、作曲をしたり、アレンジを手掛けたり。
それを懐かしく思い出した。
彼らを見ながら、またバンドを組みたいと思った。思っている。

メンバー募集!

と、いきたいが。さて、実際どこまでバンドの時間がとれるか。
んー、でももう一度歌ってみたい。

メンバー募集!

一応、募集。募集して、メンバーが集まっても、全然活動できないかもしれないしな。

まあいいや。
こんなことを書いていたら今晩あたり、バンドの夢を見たりするかもしれない。
そんな夢を見たい。夢の中でぼくは、なにを歌っているだろうか。