次のテキストは、『古事記』

2012年11月25日 21:57:43

昨年から毎月開催している『劇的読書会』

一年とちょっとが経った

秋が過ぎ、冬も春も過ぎ、夏が終わり、今年ももう冬

その間、ぼくは作品を発表したり、何百冊も本を読んだりした

その間、参加者の一人はバルセロナへと旅立った

その間、2冊の課題図書を読み終えた

その間、参加者の服装はぐるりと一周した

その間、知っていた店がなくなり、そこに新しい店ができた

その間、どれだけの言葉とつきあったのか計測できない

次のテキストは、


居合刀を振り、煙草を煙管に持ち替え、着物を着て出かけ、

明日なんかないと宣言しながら、数年後の作品発表の準備をし、

くそったれのちょうちん共にばかだあほだと逆に罵られ、

コナン君を見る夜に一人心の安静を得、明日は鍼にでも行こうかと口ぐせ、

今日、部屋の時計の電池を抜いた

21時13分

または

9時13分

なんだ、この二面性は! なぜ、二つの時刻を同時に表示できるんだ

止まった時計は、その証明をすることは常にできない

次の『劇的読書会』は、12月10日。

テキストは、古事記 (上) 全訳注 (講談社学術文庫 207)

あらためて『古事記』を読んでみよう

みなさんもいかが?

時計の電池を抜いた。ということは、脚本に手を入れる、ということだ

万年筆を磨き込んだ

インクを満たし、インク以上の何かを充たした

原稿用紙も準備した

タイトルは、どうなるか

『夜と一葉』なんてのは、どうだろうか