一瞬のうちに何かが変わる。そんなもんか。

2012年12月4日 21:01:21

あっ、と思った瞬間には、何かが起こった後であり、
あっ、と思わせた出来事は、次の瞬間には、全てを変えている。
それは、生や死や価値や意味や、そして本能さえも、だ。そう思う。
そんな出来事が、やはり誰にもあり、そして、しかし何事もなかったかのように、

続いていく。

何のことはない。ぼくは、紙切れのように薄っぺらだ。
ただ訪れる運に「頼って」、一時的に生かされているに過ぎない。
かりそめの生。かりそめの存在。

今、ぼくが死んだら、世界は何か変わるだろうか。

しかし、このかりそめという要素こそが人生で最良のものかもしれない。
ただ、まあ、同時に、最悪のものかもしれないが。
何にせよ、ぼくは、それに手出しをすることができない。したいのにできない。
ちくしょー。誰もがおもうことだろうが、ぼくも、ぼくの運命をこの手でどうにかしたいのだ。
女々しい告白だが、確かにそう思うのだ。
ぼくの運やかりそめという部分をこの手で左右したいのだ。でもできないのだ。

なぜできない?

生や死なんかどうでもいいんだ。
かりそめの部分で生かされているとうい厳然とした出来事。

あっ、と思った。

あっ、と思った。