2007年1月21日 23:12:57

かつて、
一枚の写真に、体が動かなくなり、
涙が止まらず、
そのまま、意識を失いそうなほどの衝撃を受けたことを
思い出しました。

その写真は、
今から、15年ほど前の読売新聞に掲載された写真で、
アフガニスタンの子供の写真でした。
地雷で足を失った子供、
その笑顔は、信じられないほどの、笑顔でした。

車椅子に寄り添った姉と思われる、少女の目は、
すごいものを見ている目でした。

『インベカヲリ★』

(写真をクリック!!)

先日、新宿のある店で紹介された方です。
写真家、カメラマン、芸術家、表現者。
いろいろな言い方だあるでしょう。
彼女は、テーブルに頬杖をつき、
チュッパチャプスを咥え、
目の前で行われている討論に耳を傾けていました。

灰皿の中に、チュッパチャプスの、あの白く、細い、
心もとない、棒、一本・・・

実は、ご本人と会う前に、
彼女のこのHPは拝見していました。
彼女の作品は、全て見ていました。
独特の風刺と、

あれは、怒りか、
あれは、絶望か、

時代という水面ぎりぎりで
全身の力を使っても
呼吸するのがやっとの、

そんな、写真。

フェルメールは、キャンバスに、「光」そのものを
描きました。
「光」がその目に見えていたのです。

彼女の写真は、
影によって、それを焼き付ける。

討論会は、楽しく、
同じてーぶるにいた3人は、
チュッパチャプスを咥え、

彼女が持っていた、
袋の中には、
チュッパチャプスがまだ、たくさん。

ああ、そうか・・・
それが、
時代の水面だ。

写真を撮ってもらおう!