あちこちに原稿を送って、今月の小さな一山を越えたかと思ったら、思わぬ伏兵が潜んでいた。

2013年3月7日 22:42:24

締め切りだけは、死んでも守るんだ! と豪語する。
締め切りだけ守っていれば、他のことはどうでもいいんだ!
そう息巻きながら、今日あちこちに原稿を送った。
締め切りは守る、と言いながら、脚本に関しては、守れたことがない。
脚本は、別だ。それは、甘えでもなんでもない。
ギャラが出るとか出ないとかの話でもない。脚本は、別だ。
一つの自分の表出という点においては、
書評も本の紹介文も読書代行も読書論連載も誌上対談も脚本も、同じだ。
同じだが、違う。
脚本以外の原稿の締め切りは死んでも守るが、
脚本の締め切りは死んでも守らない!

勢いで宣言したが、気持ちとしては間違っていない。
脚本の締め切りは、守るものではない。理屈ではないのだ。理由もないのだ!
それでも、「何故か?」と問われれば、それを問うた人に応じて変幻自在の理由を語るだろう。
口から出てくるごまかし的な理由ならいくらでも、ある。

けれども、真の理由は、本当に、無いのだ。
それでも、
と問われ、
ならば、強いて言うなら、

ぼくは、照準機関だからだ。照準機関の意味を問うなかれ。君を疑う。

それはそうと、先ほど、直近締め切りの原稿は全て送った。
送って、煙草に火をつけ、コーヒーを淹れたら、ひょっこりと可愛げのない伏兵が顔を出した。
なるほど、お前がいたか・・・

忘れていたわけでは決してない。
それは、原稿の締切でも依頼でもないが、脚本登攀の足を重くさせる顔をしている奴だ。
とりあえず、その可愛げのない顔に愛想笑いを返しておいた。