2007年2月5日 23:12:02

はい!ついに出ました!

というか、決定版です。
なので、頭に、定本と、ついています。

定本謎解き『死霊』論
川西政明

「謎解き『死霊』論」というのは、
出てたんですよね。
同じ著者で。

この美しい装丁を楽しみつつ、
帯を。

「埴谷雄高、没後10年
『死霊』がこれでわかる

五十年にわたって書き継がれ、
世界文学の極北に聳える『死霊』
その構造と核心をはじめて明晰・具体的に読み解いた名著を
全面的に改訂・増補した決定版」

なのです。

裏を見てみます。

「黒川健吉が語る『ありがとう』以下の言葉を
津田安寿子が語る『ありがとう』に転換することで
『死霊』を完結させることができると考えたときの
埴谷雄高の喜ぶ顔を僕は思い浮かべる。
『死霊』を完結にもってゆくということは、
埴谷雄高の長い間の悲願であった。
だれが生涯をかけた作品を未完のままに
捨て置くことを望むであろう。」

と。

ああ、読みたい・・・・

ゆっくりと、読みたい。
いや、

『死霊』をまず読み返すほうが先か!

じっくりと、
数ヶ月をかけて、
もう一度、
何度目かの
『死霊』に取り組み、

そして、

本書を、開く。

ああ、至福のときだろうなあ。