小説『アリウス・イビ』レオン・エト・セネカ著

2013年11月6日 02:58:02

1709年に書かれた小説
人間を作り出す方法が詳しく書かれている
そんな神を怖れぬ内容の小説を当時の教会が許すはずがない
当然発禁となり、すぐに回収された
出版されたのは、500部とも1000部とも言われているが、
そのほとんどが回収され、燃やされたという
作者のレオン・エト・セネカは、その後行方がわからなくなったらしい
考えられる理由は誰もが思いつくだろう
教会の力は絶大だったのだ

18世紀に入り、その問題作『アリウス・イビ』が二冊、世に出回った
19世紀には、その二冊を手にするために何人もの人が犠牲になったらしい
そして、20世紀に入り、一冊がオークションにかけられた
落札したのは誰もが名前を知っている世界の富の数パーセントを所有すると言う富豪だ

小説『アリウス・イビ』

読みたいと思わない方がどうかしている
それを読んだ人を一人知っている
ファウスト博士だ

そんなオープニングだ