或いは、失望し、絶望し続けることがぼくの仕事なのかもしれない

2014年10月18日 22:22:50

言葉が言葉である理由を知りたいとは思わないか
空がどこにあるのか、それを知りたいと思わないか
なぜぼくたちは言葉を使っているのか、それを知りたいと思わないのか
なぜ空を見るのか、それを知りたいと思わないのか

それよりもきっと大切なことがあるのだろう
どうすれば毎日楽しく暮らせるか
どうすれば今の仕事がうまくいくか
どうすればいい人と出会えるか

そのやり方を知ることの方がきっといい事なのだろう
ここは、高すぎるのだろうか
全方位異常なし
ほら、どこを見ても空がある

長い間、脚本を書いてきた
長い間、一つの方法としての表現に携わってきた
物事を正確に伝えようとすればするほど、言葉がそれを裏切ることは書きながら知った
個人の、ぼくの、着想を、きちんと伝えることは、不可能だという事は創りながら知った
けれども、伝えたい、と思ってしまうのだ
それを表現という言葉で表現するならば、きっとぼくは間違っている
それを絶望という言葉で呟くならば、きっとぼくは間違ってはいない

あなたは、ぼくではない

けれども、ぼくは、あなただ