大体、体の調子が思わしくなく、しかし、思考は先へ先へ、

2007年9月18日 23:56:39

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あっさりと一冊の本を読み上げ、
ああ、読む本がない。

明日には、「戦後日本思想大系」全巻が届くだろう。

それまで何を読むか。

そうだ、とんかつを食べようと思ったんだ。
体の中に何かが足りない。
それを補うのに、とんかつだと思ったのに、
なぜか、カレーだった。

あっ、今日、「コアラパン」というのを頂いた。
まあ、右でも左でもない軽いお菓子。
そうだ、何を読もうかと考えていたんだった。

手元にあるのは、幾つかの思想書。
そして、以前買ってどうしても手が伸びていなかった
幾つかの小説。

夜は、ちゃんと食べようと考えながら、
向かったのは劇場。
なんだか懐かしい新井薬師という街にある、
小さな劇場。

10数年前を思い出す。
良くこの街に来た。
駅前の喫茶店。
懐かしい。
まだあった。
なんだか、懐かしすぎて
別の喫茶店へ。

かばんの中にあったのは、
文庫の哲学書。
気分ではなかったが一時間の時間。
のんびりと哲学書を読む。

読み始めると、やはり面白い。
あちこちに線を引き始め、
付箋を貼り始め、
気がつくと開場の時間。
この読書を中断するほどの芝居だろうか。
そうであってほしい、と。

劇場。

そうだ、喫茶店に行く前にとんかつを食べようと思っていたんだ。
喫茶店の目の前にとんかつ屋さんがあったのに。

見沢さんの戒名は「夢翔院仁哲究廉居士」
と思い出し、
劇場まで歩く間、それを言い続けてみる。
何回言えるだろうか。
100回言えたら、明日が来る。

劇場までの間に202回、言った。

202回を言ったところで、
見沢さんのお母さんと電話。
月末の雑誌の対談の打ち合わせ。

お母さんの声は、
お母さんの声だった。
「お母さん、202回、戒名を言ったんですよ」
と、伝えようとしたけれども、
その真意を伝えることの可能性と不可能性を天秤にかけて、
今日のところはやめておいた。

劇場。

そして、

翼がほしい。